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06 コハクイロノソラ
2191.03.06 AM00:09〜(亜空間回廊)
BGM 深紅(島谷ひとみ)
数は減じたとはいえ、実質戦闘機の数は3機でしかないザブングル突撃輸送兵団に対し、単純に数だけを比べれば7倍近い敵戦力。
そして、亜空間に潜んでいるらしきバイド機体、アンフィビアンの影。
決して負けられないこの戦い、MAP左端〜障害物より左側の空間内に初期配置していいとのGMの言葉を受けつつ、PL側も慎重に配置を決定します。
ちなみにジキタリウスD&フォースの位置が不自然(なぜか一番上)なのは、意図的なものではなく単なるGMの当日の配置ミスです(汗)。
また、テイトクとシエスタが乗り換えた機体、ならびに敵バイド機体のデータは以下の通りです。
※テストプレイ時のデータです。ルールブック掲載時には、耐久力が120に修正されています
※テストプレイ時のデータです。ルールブック掲載時には、耐久力が130に修正されています
※テストプレイ時のデータです。ルールブック掲載時には、耐久力が120に修正されています
※テストプレイ時のデータです。ルールブック掲載時には、耐久力が120に修正されています
GM 「ああ、先ほど申し上げましたバイド素子の活性化は続いておりますので、全バイドはあらゆる判定値に+30%のボーナスを受けます」
テイトク 「高ッ!?」
ケイ 「空間に人間側の光が満ちても、それは変わりませんか!?」
GM 「変わりませんねぇ〜(……同種のものだしな)」
ユージ 「そこは勇気で補おう!」
ガリレイ 「そう、最後は勇気で補えばなんとかなる(笑)」
テイトク 「まずはアウル・ライトで亜空間ソナー使っていかないとね」
ユージ 「たしかに、そうしないと怖くて進めねぇ……」
亜空間に突入している敵は、MAP上では見えないのみならず、もし亜空間にいる敵にこちらから接敵してしまうと、索敵できていない状態で接敵した時と同じく「遭遇迎撃」が発生してしまいます。先の戦闘で、最初にリボーAが突っ込んできた時と同じ状態です。『TACU』にの呼び方に倣えば、これは「亜空間カウンター」と呼ばれる戦術です。
万が一、アンフィビアンが波動砲チャージ状態で亜空間にいるとしたら……その前に飛び出しでもしたら、大変なことになります。ただし一度亜空間カウンターをしかけると、その場で亜空間から通常空間に機体が戻ってきてしまうので、その後フルボッコにされる可能性も大です。今回の編成なら、亜空間カウンターを受けてもそもそもダメージを受けない、ディフェンシヴ・フォースSTを突っ込ませてわざと発生させてしまう、というテもありでしょう。
……そのことも考えて、「このバイド素子が満ちた空間で被弾した機体はバイド係数を1段階上昇させる」というルールもシナリオ上では用意してあったのですが(これならディフェンシヴ・フォースSTといえど無敵の壁にはなりません)、あまりにPCたちがここに到達するのが早かったのでそこまで素子の濃度が高まっておらず、このルールは発動しませんでした。
また、敵の数や敵の修正なども、同様の理由でかなり減っています。これはリプレイ冒頭で触れた、幼体固定に対応した修正や非破壊フォースがいることによる修正も含めた数です。
PLたちのロールプレイでの頑張りや素早い決断が、敵戦力にも大きく影響しているのです。
ケイ 「ちなみに、ターン制限は?」
GM 「この空間の拡張は続いています…………が、あなた方が迅速に行動したため、まだ時間的にはかなり余裕があるように見えますね」
ケイ 「そうか、変な話あと2日は余裕があるんでしたっけ(笑)」
GM 「そうでしたねぇ〜(内心ギギギオノレプレイヤードモメと思いつつ爽やかな笑顔で)」
第1ターン
GM 「では、戦闘ターンに入りますか……イニシアティブを取らせていただきましょう」
テイトク 「最初は取れなくてもいいよね? 普通に振るよ!(コロコロ)6、5で11!!」
一同 「おおっ!?」
GM 「(コロコロ)こっちも11!! ……同じ値、ということは……この場合、プレイヤー側が優先だ……(汗)」
イニシアティブで同じ値が出た場合、PL側が勝ったことになります。
ほかにも「PLとGMの両側が同じ値」というような事態に陥った場合は、本作では基本的には「PLが有利になる」結果を適用します。
ユージ 「すると、後攻かな?」
テイトク 「いや、先攻! まずソナーで亜空間索敵して、もしいたらヘタに動かれる前に亜空間バスターでぶっ潰す!」
GM 「むぅ……!?」
テイトク 「アウル・ライトを3歩前に進めます。で、そこで亜空間ソナー使用!」
GM 「……ぐぬぬ、2か所のヘクスに反応が出ますな(汗)」
アウル・ライトの亜空間ソナーは、武器での攻撃のように(残弾数もあります)移動前か移動後に使用する装備です。使うと自機を中心に、周囲5ヘクス内にいる亜空間機体の位置を、このように割り出すことができます。
しかしこれはあくまで一時的な捕捉であり、一度補足した敵が動いてもその後追尾してずっと位置が分かりっぱなし、というワケではありません。あくまで「ソナーを使った瞬間、そのヘクスに亜空間機体がいた」という情報が分かるだけです。
亜空間突入中の機体は移動力が2倍になるので、一度ソナーで見つけた相手にターンを与えてしまうと、普通なら遠くへ逃げられてしまう可能性が高いでしょう。
ケイ 「さっすがテイトク!」
GM 「(ぐぐぐ……さすがにここはバレバレだったか!)」
テイトク 「ぃよっし! 弾は無限にあるんだよな? ならバンバン撃っちゃおう! ニーズヘッグが3歩前に出て亜空間バスター!!」
GM 「んん〜? すると亜空間バスターの範囲は周囲4ヘクスですから……前にいる影しか巻き込めませんなぁ〜?」
亜空間バスターはこれもソナー同様、武器のように使用する装備です。ニーズヘッグ級の本体ヘクスから周囲4ヘクスの、亜空間にいる機体すべてになんと単機・120ダメージを与えます。命中率もほとんどのチャージ武器と同様に100%ある上、通常空間にいる敵は巻き込まないので、味方を誤射する可能性もほぼありません。
なお、『TACU』では範囲外周部はダメージが下がるという仕様がありましたが、TRPG版ではカットさせていただきました。
テイトク 「むぅ、すると巻き込めるのはフォースだけか……?」
GM 「(むぅ、形状的にアンフィビアン本体+フォースで2ヘクスだと断定しているようですな。まぁ正解だけど)
テイトク 「まぁいいか、どーせ3以上移動できるわけでもないし、この位置で撃つ! 判定値135%で……」
GM 「ほうほう。こちらのここにいる機体の回避は、+30%して100%です」
テイトク 「ひゃっ、100ぅぅぅ!?(汗) それでも回避されちゃまずいし、−100%のフェイントかけて判定値35%で振ります!(コロコロ)14! 成功! ファイヤァァァァァァァ!!」
GM 「(ぐぅ!? ここにいるのはビースト・フォースで、耐久力は……ぴ、ぴったり120だと……!?)消滅……ッ!! 撃墜数をどうぞ!」
ガリレイ 「今回は敵が多くてエクステンドする可能性高いから、撃墜数は忘れず書いておいてください」
いきなりの撃墜に加え、さらにこの区画に亜空間機体が確実いないことも分かったため、PC側はかなり動きやすくなりました。
テイトク 「なら、その下の障害物の上あたりにディフェンシヴ・フォースSTを置いて、下から来る相手はZOCで足止めしよう!」
ガリレイ 「すると……この辺かな? 了解、2歩前に出てフォース分離、フォースを2つ前に進ませます」
ユージ 「すると自分はあまり前に出ちゃダメですね……でも艦載状態だとチャージが溜まらないからなぁ。アウル・ライトの後ろについておきます」
ケイ 「こちらもチャージのために、艦から外に出ておきますね」
GM 「ではこちらのターン! 各機が前に出る……(ぞろぞろと機体を動かす)……が、問題はディフェンシヴ・フォースか。亜空間に残っている機体の索敵範囲内ではあるから、隣接しても遭遇迎撃は発生しないが(←そもそもフォース単体には迎撃武器がついてないので無理です)、下の敵が一気に大渋滞……」
テイトク 「一番こわいのは、ジキタリウスの2ターンチャージの波動砲だなぁ」
ユージ 「詰まってますねぇ、バイド。みつしりと」
テイトク 「それだと『ほう』とか言わなきゃだから(笑)」(←『魍魎の匣』)
ガリレイ 「(敵の移動を見ておもむろに)ここにアンフィビアンがいる!(予想マーカーを設置)」
GM 「うぉぉぉぉい!(笑)」
ガリレイが反応したのは緑色の矢印の、バイド・システムβ Dの移動。移動力が3あるのに、たしかに2ヘクスしか移動していません。亜空間にいるとはいえ、本作の基本的なルールである「同じヘクスに2機以上の機体は存在できない」というルールは適用されるため、ここにアンフィビアンがいて、システムβが侵入できずに立ち止まっている、という可能性は大いにあります。
単に下の障害物を、最短距離で迂回するためにここで止まった可能性もこの段階では捨てきれませんが、怪しいのは確か。そこで忘れずに予想マーカーを置いてくるこの男、やはり侮れません。
GM 「で、最後に残ったのが……まぁそのアレだ、ぶっちゃけちゃうと影っつーかアンフィビアンAなんですけどねコレ。フォース壊されちゃったらさすがに狙われたこと分かるし、前に出るなぁ……亜空間から通常空間への攻撃も不可能だしな」
ガリレイ 「するとディフェンシヴ・フォースSTに接触するから、そこで亜空間潜航が解除されますな」(亜空間状態は、敵機に隣接すると解除される。ただし機体の一部や補助兵装、合体中のフォースが障害物ヘクスに入っている場合は除く)
GM 「うむ。しかも亜空間潜航を解除したターンは、攻撃などの行動ができん(汗)」
このように、亜空間機体は自ら攻撃に出たりするには不向きです。むしろ障害物などをすり抜けられることを利用し、偵察任務を行ったり、相手の背後をとったり、あるいは先述の亜空間カウンターでの待ち伏せを狙ったりするのが定石でしょう。また、合体中のフォースやレッド・ポッドなどの本体以外の部分のヘクスがある機体なら、障害物に機体の一部をめり込ませ、そこで敵には攻撃されないままZOCを発生させ続ける、「亜空間ロック」と『TAC』で呼ばれる戦術も有効です(亜空間バスターが敵側にあれば、音速で狙われますが)。
しかしフォースが壊されたことで、射程の長い武器はほぼ使用不可能になり、亜空間カウンターで使える武器ももはや最低威力のバイド粒子弾しかないアンフィビアンAには、亜空間に留まる理由もありません。存分に前に出て、味方のための索敵役になりつつ散ってもらうしかないでしょう。
こちらから攻撃できる対象も、このターンでは非破壊フォースしかないので、後方のボルドが3歩前に出て、このままGM側のターンは終了。
PL側がなんとなく予想マーカーをさらに配置してから(マーカーとはいってもただ余ったサイコロを置いただけですが)、第2ターンに入ります。
第2ターン
GM 「では、第2ターンのイニシアティブ!」
テイトク 「ここは……先攻取らないと! 《戦略眼》発動!(コロコロ)4、4、1……で、9!」
GM 「(コロコロ)6! くっ、取られたか……」
テイトク 「ここはもちろん先攻を選ぶ!」
ケイ 「あ、アンフィビアンAは前のターンの間に通常空間に出てきたから、チャージ1段階溜まってるんですよね?」
GM 「そうですね〜(バレたか……)」
テイトク 「アンフィビアンは2ターンチャージなのよね〜……」
ガリレイ 「こっちが先攻とって、ディフェンシヴ・フォースSTでフォースチャージかければいいんじゃない? どうせこの位置からフォースは動かないし」
テイトク 「うむ、それだ!」
ガリレイ 「じゃ、早速フォースシュート!」
GM 「アンフィビアンの回避は、修正足して103%です(にっこり)」
テイトク 「……うう、この回避率でこの数か……!(汗)」
ガリレイ 「スキル《格闘攻撃》で134%! 回避103なら……OK、103%フェイントかけましょう! 判定値31%で(コロコロ)あー、37! 外した!」
GM 「ほほう〜、ではまぁノックバックとかでの移動もなし、と。粒子弾で反撃もできるけど、ダメージ与えられないしナシだな」
ユージ 「なら僕が行きます! えーと、フォースから距離2になるよう移動するから……って、これだと射程2の武器で、アンフィビアンはフォースに向かって反撃できるんですか?」
GM 「いえ、フォースから発射されたレーザーに対してでも、反撃をする場合は本体しか狙えません。距離3だから、この場合反撃できませんね」(←アンフィビアンには射程2までの武器しかない)
ユージ 「では、ここからサーチレーザーL45! 判定値140%だから……40%あれば、成功するだろ! フェイント100%!」
ガリレイ 「お、相手の回避3%残った(笑)」
ユージ 「(コロコロ)成功!」
GM 「(コロコロコロコロ……)無理だよ、5回くらった(笑) 35×5で175点か……RCが1機減って、チャージ解除されたな」
ユージのウォー・ヘッドはRC小隊で、ここでは攻撃をまとめて1回振りで振っていましたが、確実にチャージを止めるにはRC機含め5機のうちどれかの攻撃さえ当たればいいので、5回振りにすべきでした。ちょっとした判断ミスですが、結果5回分の攻撃がクリーンヒットしてダメージを稼げているので、よかったとも言えるでしょう。
天性が乾坤一擲なので、5回振ることでファンブルの可能性も高まりますし……。
ケイ 「では、ここから動かずアンフィビアンを攻撃! 追尾ミサイル(ST)で……あ、アンフィビアンの残り耐久力は?」
ガリレイ 「耐久力130だから、残り総耐久力は475。5で割ると……95点与えれば一撃で倒せます」
ユージ 「……固ぇ……(汗)」
さすがに固すぎたなーとGMも後で思いましたので、テストプレイ後にこれらの機体の耐久力は下げる調整を加えました(笑)
きっとこの時は、バイド素子が活性化してたから耐久力も上がってたんだそうにちがいない(棒読み)
ケイ 「じゃあ削るだけですけど、やっときますね。追尾ミサイル(ST)、フェイント103%かけて57%(コロコロ)成功!」
GM 「威力40、スキルなしだから5倍で200か。またRC機が1機減ってしまった……」
テイトク 「では、こちらは無理せずニーズヘッグ級を1歩下げます。うーん、手数のことを考えるとヴァナルガンド級のままの方がよかったか(汗)」
ガリレイ 「ではこちらは……前に出て、バイド・フォースβ Cに爆雷!」
ガリレイ 「GMとの出目勝負、受けよう。フェイントはあえて50。判定値44%、クリティカルは8%以下!(コロコロ)07、クリティカル!!」
GM 「何ぃぃぃぃぃ!? こちとら全員天性は平穏無事だよ、クリティカル絶対しねぇから回避できん!!」
ガリレイ 「では、ダメージは単機で70×2! さすがに耐久力140より多かったりはせんだろう……」
GM 「(データを見直す)……耐久力、140ジャスト……(汗)」(←調整前の数値です)
一同 「うぉぉぉぉ危ねぇええええええ!?」
ガリレイ 「イエーイ撃墜数1機ゲットー♪」
ユージ 「すげぇ、カッコよすぎる……(笑)」
この後、なぜか行動終了済みのはずのユージがもう一回行動してアンフィビアンAにサーチレーザーL45を命中させますが(その場にいた全員が、なぜ二回目の行動をしているのかと気が付かなかった……疲れてたんだな……)、固いアンフィビアンはまだ健在です。
そして、2ターン目の終了時……。
GM 「では、2ターン目のPL側ターン終了時。君たちが成し遂げてきたことは、ここでも実ります」
堅牢なバイド機体を前に、まともな戦力は3機と戦艦一隻のみのPCたち。
その苦境を救おうとするかのように……光り輝く機体が、文字通り閃光となってバイドを射抜きます!
GM 「周囲をけん制していた光り輝く機体のうち2機が飛来し、PLが選んだ合計2ヘクスに存在する敵を撃ち抜き、消滅させてくれます。一機はあの古ぼけたアロー・ヘッド、もう一機は同じアロー・ヘッドなのですが……ガリレイ君が、30代女性の面影を見た光が宿った機体です」
ケイ 「リッちゃん……!」
GM 「あ、ただし戦艦と亜空間にいる機体はダメです(笑)」
ガリレイ 「ありがたい! じゃあ戦闘機型の奴らの本体を狙おう。あ、ジキタリウスとか結構えげつない機体じゃなかったっけ?」
GM 「2ターンチャージだお♪」(←ただし範囲は3ヘクスまでしか届かない)
ガリレイ 「やっぱり……。しかも命中がやったら高いのか。βはバランス型で3ターンチャージと。」
無論、この援護攻撃も、リタ、ならびにエレナと信頼関係を築けたからこそ発生するものです。
調査はからきしのケイとガリレイでしたが、ここに来て彼らのやってきたことが、さらに輝き始めました。
さらに、この閃光で、確実に2体までの敵を倒せるという段になったこの時……。
ついにここに来て、テイトクのリアル《戦略眼》が開眼します
テイトク 「……フォースは本体を倒したら、その場で機能停止するけど残るんだよね? だから、前の方にいる敵機の本体だけを倒してフォースを残せば、ZOCはないけど敵にとっては邪魔になる。亜空間機体もいるからなおさらだ」
ガリレイ 「なるほど……ZOCはなくとも、そのヘクスには侵入できなくなる。足止めになるはず」
テイトク 「では、決定! バイド・システムβ Bと、バイド・システムβ Dを撃破してもらいます!」
GM 「了解しました! それはもう、真・ゲッターばりのありえない機動で通り過ぎていくと、バイド機体が爆散しますね」
テイトク 「ふふ、そして残ったフォースが実にいい感じで邪魔になる! どうだ、我が戦略眼!」
GM 「ぬぅ、ではそちらがチャージしたところで、こちらのターンですね。ダメージ受けてたアンフィビアンがバイド能力で回復したら、えーと……(移動しようとしつつ)……ぐぉぉぉぉぉぉ、なんだこれ残ったフォース超ジャマじゃねーか!(汗)」
テイトク 「ふっふっふ……」
GM 「まぁ、何はなくともまずアンフィビアンAだな。特攻!! 1ヘクス前へ! ……ってしまった、フォースがないお? いや、ならば1歩前に出てウォー・ヘッドに目玉追尾ミサイルを……」
テイトク 「アンフィビアンの索敵は3ですか?(にっこり)」
GM 「ん? ……2だ。しまった、ウォー・ヘッドを索敵済みの味方がいないから、移動後には攻撃できぬぇぇぇぇ!! じゃあその場を動かず、ストライダーに目玉ミサイル!−40%!(コロコロ)成功してるよ〜? RC小隊で、3機分だから35×3だ!」
ガリレイ 「ミサイルですか……レールガンで迎撃すると、余ったダメージは回避できずに食らってしまいますな。なら回避! 54%(コロコロ)2回目でクリティカルしたけど、なんかあったっけ?」
GM 「……回避に成功した回数を+1します」
ガリレイ 「じゃあこの時点で、3回全部避けたことになるね! はい終了。さっきからクリティカルしかしてねぇ(笑)。フォースと合体してないから反撃武器はないから、反撃なし」(←回避専念のことをこちらも忘れてました)
GM 「……ぐぅ、味方のための索敵も広がってないし、ここはダメージを欲張らず、前に出て味方の目になりつつ、バイド粒子弾で攻撃すればよかったか……」
ガリレイ 「ストライダーとスタンダード・フォースCしか見えてないねぇ(笑)」
GM 「フォースを撃つなどバイドの名折れ、人が乗ってるストライダーを集中攻撃してやるしかねぇ! って、うぉぉぉぉ!? こいつら(戦闘機型)全員射程3の武器がねぇ!? そうなると前に出ないと……って、移動するのにあの機能停止フォースがやっぱりすんげぇぇぇ邪魔!!!!(激汗)」
テイトク 「ふっふっふっふっふ……すべてがそちらの邪魔をするのだよ! 『TAC』戦で俺に勝てると思うなよ!」
ケイ 「なんか勝てる気がしてきた!(笑)」
GM 「ならば上の連中でなんとかする! システムβ Aが3ヘクス移動して、フォースから射程2のガウパーレーザーβで攻撃! 判定値125%、フェイント60%!(コロコロ)ごめんなさい何でもないです!!(汗)」(訳:78とか振ったので判定失敗)
ガリレイ 「まぁ、ファンブルはしないからねぇ〜(ひらひら)」
GM 「ジキタリウスAが……えーと、こいつなら射程3のレーザーとかあるんじゃない?(データ確認)こいつも射程2のレーザーしかねぇ!(汗) じゃあ先にバイド・システムβ Cが、後ろにいるバイド・フォースβ Dと合体! これで再利用可能になったぞ。これでZOCで一歩前にしか出られないが、これでストライダーに……ああ、レーザーはフォースから射程数えるから、ケツにフォース付けてると本体に届かんな(汗)」
フォースは機体の前か後ろに合体できますが、その位置を入れ替えるには一度外してフォースを移動させて付け直すか、方向転換を行うしかありません。
そしてこのGM、すっかり方向転換のことを失念していたようで(この場合、ちょうど本体とフォースの位置が正反対になるので、ストライダーにフォースから射程2のビームが撃てます)、本体から命中率の低い目玉ミサイルをストライダーに撃ちますが、当てることができませんでした。
GM 「ははは見たまえ、出目が77だよ?(またマスタースクリーンをどかして出目を見せつつ)バイドが……震えている……!!」
ガリレイ 「ああ、これがこのGMのドラマチック・ダイスシステムです。なぜか場の空気や流れに沿ったダイス目になるんですよ、このGM(笑)」
GM 「だまらっしゃい!!(泣)」
その後、バイド側の機体はいずれも移動はしても攻撃はできず、しかもこのターン終了時に波動砲をチャージし終えるジキタリウスが前に出ることを避ける移動をしたため、さらに渋滞が発生してしまいました。予測マーカーもきっちり置かれ、次のターンです。
第3ターン
テイトク 「ん? ジキタリウス、全機ジャージ溜まってるよね?」
GM 「ほっほっほ、バレたか。全機いつでもバイドシード砲を発射可能でござる!」
テイトク 「システムβ Cを倒せばまたバイド・フォースβ Dが壁になるな……ディフェンシヴ・フォースSTでフォースシュートして、その後攻撃すれば倒せるだろうし」
ケイ 「そしたら下のジキタリウスは、チャージが溜まってても前に出てこれませんね」
ガリレイ 「なるほど、それなら位置さえ気を付ければチャージを止める必要もない。なんだ、最初は絶望的かと思ったけど、結構目がある戦いじゃないか!」
GM 「あと、先ほど発動したので公開しますが、4ターン目のそちらのターン終了時にも、2機のアロー・ヘッドが先ほどのように2体の敵を倒してくれます」
かなりPL側に傾いてきた戦況。
しかし上の敵を足止めしきれていないこともあり、一瞬のミスでチャージ武器が降ってくる状況ですので、油断は禁物です。
ガリレイ 「ここでイニシアティブ取られるとまずいな……」
GM 「ああ、ちなみにそろそろ射程に入るUロッチさんには、素敵な武器が積まれているので注意してください。鹵獲弾です」
ユージ 「……あ(汗)」
GM 「弱った機体なら、命中するだけで問答無用でこっちのもの! チャージ武器で弱らせて、生け捕りにしてくれる!」
ユージ 「命中率も122%もあるのか……」
テイトク 「食らわなければいいだけのこと!」
ガリレイ 「まぁ、とりあえずここは……イニシアティブは、普通でいいんじゃないかな?」
テイトク 「ん? 《戦略眼》、まだ6回くらい使えるよ?」
ガリレイ 「いや、この後まだ戦闘がある可能性もある。なるべくなら温存してください」
テイトク 「了解! イニシアティブは(コロコロ)8!」
GM 「(コロコロ)ふ、9!! バイドは先攻だ、とにかく先攻せよ!」
ちなみにこのGM、イニシアティブのダイスを振る時は、『バトルテック』の時のクセで常にオープンダイスで振っていますので、ここに関しては容赦がないです。
GM 「むぅ、上のジキタリウスはチャージは溜まっているが、撃ちに行けんな……では接近してウォー・ヘッドを狙う! ジキタリウスA、−60%でフラワースイング!(コロコロ)さすがに成功! 5機分だから5回、避けきれるかなぁぁぁ?」
テイトク 「では、そこの回避に《指揮》!」
ユージ 「さらに自分で《予測回避》! これで判定値が95%!」
ガリレイ 「……ん? 天性が乾坤一擲だから、75が95になってもあんまり意味ないよ?」(←結局増えた分はほとんどがファンブルの領域)
テイトク 「なら、後で《指揮》が届かないところで戦うかもだからユージの消費は抑えてもらって、先にこっちが使っておこう。(コロコロ)……あれ? 11?」
GM 「だ、大胆不敵だからクリティカルで効果2倍だと……!?」
ユージ 「うぉぉぉぉ、すごい指令が飛んできた!(笑) (コロコロ)……クリティカル、成功、成功、成功! よかったぁファンブルしなかったぁぁぁぁぁ怖ぇええええええええ!(汗)」
GM 「では次、バイド・システムβ Aがこの位置からストライダーにガウパーレーザー! −60%! チャージ止めるなら5回振りが基本だけど、バイドはRCでも一括振りだ、めんどくさい!(コロコロ)ぽぎゃあああああああ79!!」
テイトク 「(また公開されたダイスを見つつ)すごいなー、空気読むなー(笑)」
GM 「ではこっそり回復したアンフィビアンAも、90%のミサイルをストライダーに−40で(コロコロ)……あれ、俺今−40って言っちゃった? 55って50以下じゃないよね?(汗)」
ガリレイ 「失敗です(笑)」
GM 「くそぅ! ジキタリウスD……3歩移動してもダメだ、こいつの射程は2なんだ(汗)。スタンダード・フォースCは狙えるけど狙わない、バイドの性格的に」
さらにGM、上側の敵をまとめて移動させる際に一回間違えて、とある地点に移動しようとしたところで移動をとりやめる、というミスをかまします(GM「何か見たかね!? 今何か見たかねーーーー!?(汗)」)下図の通り、このせいで新たな予測マーカーが置かれてしまいました……。
GM 「そして下の機体の移動! えーと、バイド・フォースβ Dを切り離して2ヘクス前進……」
ガリレイ 「できません。ディフェンシヴ・フォースSTのZOCでございます(にっこり)」
GM 「ほんとだ!(汗)いやでも、合体したまま一歩前に出ればストライダーにレーザーが撃てるな。よしそれだ! 一歩前に出てガウパーレーザー、−60%! つっこめーみのりこめー!!(コロコロ)今度は成功したぞ。5回は避けきれまい!」
テイトク 「回避に対して《指揮》!(コロコロ)成功!」
ガリレイ 「じゃあ、回避は59%!(コロコロ)成功、(コロコロ)67……は当たるな。いや、俺の残機ポイントは残り1点だし、バリア波動砲のために使うことはできんな。食らおう。(コロコロコロ)うお、3回目は避けたが4回目がファンブル!(コロコロ)5回目も当たった」
GM 「ファンブルは余計に1回分、攻撃を受けるから……4回命中した扱いだな。ならダメージは、38×4で154点!」
ガリレイ 「で、こちらは単機機体だからそれを1/5にして……30点くらった。そしてチャージが消えた」
テイトク 「ぐぅ……!?」
3機しかいないチャージ武器持ち機体のうち、一機がチャージを消されました。しかも溜まるまで時間がかかる4ターンチャージなので、復帰は絶望的です。
GM 「ふぅーははは、そんなに前で集中攻撃されてはさすがにもつまい! そして!(ジキタリウスBが移動)」
ガリレイ 「……!」
置いてあった予測マーカーが、PL側の読みの失敗に繋がったのか。
ばっちりそこに誰もいませんよ、ということで、チャージが溜まったジキタリウスBが、ストライダーの目の前に躍り出ます……!
GM 「くらえぇぇぇぇいバイドシード砲!! 判定値130%なので、−70%! おっちねぇぇぇい!!(コロコロ)成功!」
ガリレイ 「さすがにチャージ武器は受けられん……というワケで、《気合避け》!」
GM 「なん、だと……!?」
《気合避け》は通常の回避スキルとしても使用できますが、消費が生命点20という莫大なものの分、もう一つの効果を持っています。回避を行うついでに、好きな方向へ1ヘクス移動できるのです。
通常の武器に対しては、移動して射程外に逃れたとしても攻撃を無効化することはできませんが……チャージ武器は、この移動で範囲外に出ている場合、回避判定をするまでもなく、無効化できるのです!
ガリレイ 「というワケで、回避判定もせずに、ひょーいと移動。下に動くとジキタリウスCにまた撃たれるから、上だな!」
GM 「ぐぉぉぉぉ……避けられた上に、これでジキタリウスCの的がいなくなってしまった。あ、いや元々ディフェンシヴ・フォースSTしか撃てないのか」
その後、さらにGM側の残り機体が前に出ますが、序盤に足止めされたのがかなり響いており、さらなる大渋滞となりました。上のストロバルトボマーとUロッチは、機能停止中のフォースのせいで、まったくもって動けません。
後方のボルドがさらに前進したのみで、マスター側のターンは終了です。ただし、このターンでついにバイド・システムβ各機のチャージが完了します!
テイトク 「ではこちらのターン。アロー・ヘッドは次のターンか……」
ガリレイ 「とりあえずチャージも切れたし、ストライダーは帰艦しますね」
戦闘中に艦にユニットを戻すことで、1ターン後にはその機体は耐久力、弾薬をフル回復して再出撃できます。さらにバイド係数が上がっている場合、1ターン艦の中にいるごとに1段階下げることができるおまけ付きです。
ただし、艦載中はチャージが溜まらないので、今のように被弾してチャージが切れるまではあまり行わない方がいいでしょう。
ガリレイ 「でもフォースは残ってるから、アンフィビアンAにフォースシュート!」
テイトク 「そこに《指揮》!(コロコロ)成功!」
ガリレイ 「じゃあ−100%で、3%だけ回避を残してあげましょう(コロコロ)クリティカルはしない」
GM 「(コロコロ)無理に決まってんだろ! あああ、こつこつ回復してたのに一撃で落ちた(汗)。ノックバックはしないけど、倒したからそのヘクスにフォースが侵入したね」
順調に敵機を撃墜しているものの、チャージが溜まった機体が目の前に4機。ここはPC側、慎重に考えねばなりません。
テイトク 「……次のターン、イニシアティブを取れれば、こちらのターン終了時にアロー・ヘッドが来てくれるんだよね? そしてこちらからは、ロックオン波動砲で3か所を攻撃できるんだよね?」
ユージ 「とりあえず、まずはバイド・システムβのチャージを止めるのが先決か」
テイトク 「ウォー・ヘッドの拡散波動砲は要だから、ここはフォースを切り離して本体は後ろに逃げて、フォースで攻撃でもいいと思うよ。次のターン、アウル・ライトの索敵波動砲EXも溜まるから、上から来た相手にも対処できるし。とにかく次のターン先制を取れれば、6、7体一気に潰せる!」
GM 「取れなかったらどぉ〜しますぅ〜?」
テイトク 「残機ポイント使ってでも、意地でも取る!」
GM 「(ふん、振り直しはできても確実に取れるわけでもあるまい。その油断が命取りよ……)」
ユージ 「では、フォースを切り離して一歩前に出して……バイド・システムβ Aにフォースシュート!」
ガリレイ 「当ててチャージを止められればよし、クリティカルすれば一撃で倒せますな」
テイトク 「そこに《指揮》!(コロコロ)成功!」
ユージ 「−100して(コロコロ)普通に命中」
GM 「うお、こいつ迎撃武器持ってないから体当たりへの特殊迎撃ができない!? しかもノックバックできないから60×5×1.2で……360点か! 一気にRC機が2機減ってチャージ解除。そこに反撃のノーザリーレーザーが−60%で(コロコロ)……当たらんのぅ(汗)」
迎撃武器さえあれば、体当たりしてくる破壊可能なフォースに回避不能の手痛い打撃を与えることができるチャンスだったのですが……残念(汗)
テイトク 「じゃ、次はニーズヘッグ級が誘導ミサイルでシステムβ Cを攻撃! 105%に《計算射撃》を入れて135にして−100%(コロコロ)09で成功!」
GM 「ぐ……。25×5で125点ダメージ。RCは一機も落ちないが、チャージは消えた……」
ケイ 「ではこちらが動きますね。次、先攻を取れると艦長を信じます」
GM 「おぉ!?(汗)」
ケイ 「バイド・システムβ Cの前に出て、ジキタリウスBを追尾ミサイル(ST)で攻撃! これで次のターン、先攻をとれればロックオン波動砲との累計ダメージで倒せるはず!」
GM 「ほほほ、こちらが先攻をとると回復しちゃいますけどねぇ〜?(邪悪な笑み)」
ケイ 「……信じます! 残機ポイントが3点あるし、万が一ジキタリウスCにチャージ武器を撃たれても、《気合避け》で逃げられる! 回避は97%? なら−97%で63%!(コロコロ)成功!」
GM 「ぬぅ、するとダメージは200点……RC1機と70のダメージか、微妙に減らされたな」
その後、ウォー・ヘッド本体が大事を取って攻撃を放棄し後ろに移動、そしてアウル・ライトが念のため亜空間ソナーを使用しましたが、新たな亜空間機体の気配は周囲になし。そしてターン終了時、3ターンチャージのピース・メーカーとアウル・ライト重偵察型の、チャージ武器が使用可能となります。
これでターン終了、運命の第4ターンを迎えます!
第4ターン
見ての通り、ひそかに右奥から、必殺の威力を持つボルトガング砲をチャージ完了させたボルドも近付いているこのターン。
万が一このターンでPC側が瓦解してしまうと、立て直すことができない状況にもなり得ます……。
テイトク 「イニシアティブか……ここは頑張るよ! 《戦略眼》!(コロコロ)11!!」
GM 「(コロコロ)ぐぅぅぅぅ……6。取られた!」
テイトク 「OK、約束は守ったぜ! あとは頑張ってくれ(笑)」
もちろん、PC側が選択したのは先攻。
ピース・メーカー(石川県警)の必殺兵器、ロックオン波動砲が火を吹きます!
ケイ 「(各敵機のダメージをみんなで計算し終えて)……行きます! 《技術射撃》を使って、判定値は205%になります!」
一同 「なっ……!?」
ケイ 「目標は……まずジキタリウスB! −100%で(コロコロ)44、クリティカル!」
GM 「何!? さっき追尾ミサイルが当たってるから……最低でも60×5の2倍で600点だと!? 《技術射撃》の追加ダメージを見るまでもなく落ちた!」
ケイ 「2発目、目標は上の、フォースシュートで弱ってるバイド・システムβ A! −100%! 105%で(コロコロ)成功!」
GM 「ぐ、こいつは総耐久力650のところを360点食らってて……残り290だから……60×5だけでギリ落ちる……!」
ガリレイ 「最後はジキタリウスA! ノーダメージだけど、クリティカルすれば落ちる!」
ケイ 「−97%しても100%以上あるので(コロコロ)……04!」
ガリレイ 「惜しい! 乾坤一擲だったらクリティカルだった(笑)」
ケイ 「ダメージはスキルのボーナスを足して(コロコロ)63点!」
GM 「5倍で315点か……RC機が2機落ちて、3機目もだいぶ削れたな。総耐久力は残り335点! そしてチャージが消えた!」
《幼体固定》で判定値が上がったロックオン波動砲、恐るべし……。バイド素子の修正があるというのに回避などさせない問答無用の命中率とクリティカルで、たった一機で相手側に大損害を与えました。
しかもここで2つのフォースが機能停止し、他のバイド機体の進軍を妨げる壁が増えます。
そして、さらに……。
ガリレイ 「なら、ディフェンシヴ・フォースSTが下に下がってバイド・システムβ Cにフォースシュート! −90%で(コロコロ)成功!」
GM 「はっはっは、10%も残っ(コロコロ)ふざけるな避けられるかボケ!!(汗)」
ガリレイ 「フォースが引っかかってノックバックできないから、ダメージは60×5×1,2で360!」
GM 「ここの総耐久力が485だから……残り125。ぬぉぉぉ、RC機全滅して本体に5点食い込んだ……!」
ユージ 「こちらのスタンダード・フォースCは、ロックオン波動砲で弱ったシキタリウスAにフォースシュート! 機能停止してるフォースはZOC発生しないよね?」
GM 「うむ、制空権なんぞ取れるはずがない。……う、ジキタリウスも迎撃武器がない……いやでも、レーザーで反撃が」
ガリレイ 「大丈夫、当たれば落ちるから反撃はない」
ユージ 「では移動して……」
テイトク 「《指揮》!(コロコロ)成功!」
ガリレイ 「……うーん、今の《指揮》はまだ後がありそうだし、精神点の消費的にやめといた方がよかったんじゃないかな?(汗)」
テイトク 「いやいやまだ50もある、ガンガン行くよぉ!(グルグルした目で)」
この辺からテンションが上がりすぎた&疲れが溜まったせいか、テイトクのPLはだいぶ暴走を始めております。まぁ、前半で仕事はちゃんと終えているということで、生暖かい目で見てあげてください(笑)
ユージ 「では、《指揮》の修正を受けて−97%して、63%!(コロコロ)クリティカル!」
GM 「またかい! 問答無用で落ちた!」
ガリレイ 「では私がニーズヘッグ級から発進して、そのままバイド・システムβ Cに爆雷! −60%!(コロコロ)普通に成功!」
GM 「(コロコロ)……67は失敗だなぁ」
ガリレイ 「威力は高いので、70×5」
GM 「……残り本体1機だからな。オーバーキルで消し飛んだわい(汗)」
ガリレイ 「では、続いては……アウル・ライトの索敵波動砲EX(威力96)か。ジキタリウスやストライクボマーは一撃じゃ落とせないから、Uロッチを狙いたいところですが……」
テイトク 「射程が4だから、かなり近づかないと撃てないねぇ……ストライクボマーのミサイルでバイド汚染とかされそうだし、ここは無理せず後ろで待機しておいた方がいいんじゃないかな?」
ユージ 「ウォー・ヘッドは上の方に戻しておきましょう!」
テイトク 「次のターンに亜空間バスター撃ちたいから、ちょっと前に出たいんだけど……」
ケイ 「あ、じゃあピース・メーカーは再移動があるので、1歩前に出てヘクス空けますよ」
はい、ここでもGMはルールを見逃しています(汗)。赤い矢印のピース・メーカーの「再移動」(攻撃終了後、その自軍ターン中に残っている移動力でさらに移動できる)ですが、各機の行動の際に移動と攻撃はワンセットで扱うので、再移動できるタイミングは自機が攻撃し終わった直後、ほかの人の行動に移る前だけです。だいぶ前に波動砲を撃って行動終了を選択しているピース・メーカーは、このタイミングで再移動することはできません。
この時点でセッションがえらい時間に達しておりました上にこの数の敵機を管理していましたので、完全にGMの脳みそがオーバーヒートしていたのでしょう(汗)。ちょっと後にこのことには気が付きましたが、そこでこだわってそこまで処理を巻き戻す、などということはやめておきました。
皆さんもルールの間違いが後から発覚した際などは、よほど致命的なものでなければ無視してしまっていいでしょう。いろんなことを根底から覆す間違いが発覚した場合、無理に戦闘処理を巻き戻すのではなく、可能ならその今まで続けていた方のルールで、その戦闘終了まで続行するのが一番公平かと思います。
テイトク 「では、ターン終了時のアロー・ヘッドの援護で、残りのジキタリウスの本体を撃墜してもらって……ふっふっふ、これでフォースがまた邪魔になる! よっしゃー! フゥーイェー!!(狂喜乱舞)」
ユージ 「ウォー・ヘッドのチャージも完了しました!」
GM 「あ、チャージは波動砲を撃ったターンでも自軍ターン終了時に1溜まるので、ピース・メーカーも溜めておいてくださいね。では、こちらのターン……って、うわ、戦闘機型が亜空間のアンフィビアン以外全滅……!? PC側の機体が弱ってないから、Uロッチの鹵獲弾も意味がない! ならばストロバルトミサイルで汚染するしか!」
バイド側としては、エーテリウムブースターを2機とも積んでいるピース・メーカーさえ撃墜してしまえばジ・エンドです。
しかし、戦闘機型のバイド機体でもまったくダメージを与えられなかった回避率140%のピース・メーカーはあまりにも高機動。Uロッチとストロバルトボマーが一斉に近寄ってストライダーとピース・メーカーに攻撃を仕掛けますが、どれもまったく当たる気配がありません。
しかもケイは天性が大胆不敵なので、回避率が100%を超えていれば、出目が99の時以外はファンブルしません。攻撃面では劣るかもですが、回避面では乾坤一擲よりも格段に安定性が高いのです。
総攻撃により、ストロバルト・ボマーBが一度だけストライダーにストロバルトミサイルを当てて汚染を1段階進めましたが、耐久力自体は17点しか削れません。チャージも消せましたが、もはや今消しても後の祭り。しかも1段階の汚染なら、艦に戻れば次のターンの出撃時までには回復できます。
やはりこのターン、最初にイニシアティブを取れたことで、完全にPC側に戦いの流れが傾いたと言えるでしょう。
第5ターン
第5ターン。ついにPC側最大の攻撃範囲を誇る、ウォー・ヘッドの拡散波動砲が使用可能になっています。
ここは相手が固まっているうちに、一気に叩き込みたいところですが……?
テイトク 「では、どうしても先攻を取りたいからイニシアティブで《戦略眼》! (コロコロ)11!!」
GM 「(コロコロ)……11!!」
ケイ 「おおっ……!?」
ユージ 「あっっっぶねぇええええええええ!!」
テイトク 「いやいやいや大丈夫だったよ、残機ポイントあるからさ〜」
残機ポイントで振り直しができるとはいえ、GM側の出目である11は変わらないので、3D6の期待値より少し高い11の出目というのは50%弱でしか出せません。ヘタすりゃ11以上が出るまで、残機ポイントがなくなるまで振り直し、結果無駄に……ということもあり得ました。かなり危なかったと言えます(汗)。
テイトク 「当然、先攻を! さあ、やっちゃってください!」
ユージ 「威力が95だから、Uロッチ(耐久力90RC)は確実に落とせるけど、ストロバルトボマー(耐久力100RC)は何かしないと落とせないなぁ……。《計算射撃》で1D6増えるけど……」
ケイ 「もうこれ以降のこと考えると、《指揮》は使うの厳しいですよね……」
ガリレイ 「もうほぼここの大勢は決してるから、後に備えて取っておいてほしいですね」
GM 「ウォー・ヘッドはRCなので、波動砲の判定も5回振れます。どれかがクリティカルすればその判定分の波動砲は威力2倍になるので、ストロバルトボマーもこの波動砲だけで落とせますが……5回振る分、ファンブル率も激増します。ファンブルしたら波動砲が自機に当たりますよ?(にっこり)」
ユージ 「それはシャレになってない(笑)。《計算射撃》は入れるとして……とりあえず移動、そして波動の光が輝くよ?(笑)」
テイトク 「ユージさん、やったれー!!」
GM 「Uロッチとストロバルトボマーだと……回避は、高い方が85%ですな。停止状態のフォースは自動でダメージくらうとして……あ、そっちのディフェンシヴ・フォースSTも巻き込むけど、そいつ非破壊性だから大丈夫なのね(汗)」
ユージ 「じゃあ《計算射撃》使って、−85%して……判定値は105%、21以下でクリティカル! (コロコロ)36、普通の成功かぁ……」
GM 「まぁ、まだスキルのダメージボーナス分、1D6で5を出せば……」
ユージ 「(コロコロ)2かぁぁぁぁぁぁ(汗)」
GM 「では、ダメージは97×5ですね。範囲内に波動の光が吹き抜けて……まず、範囲内のUロッチが全滅! そしてボマーBもRCが全滅して、本体も瀕死ですな(汗)」
ユージ 「やったー!(笑)」
たった一撃の攻撃で、一気に3機のUロッチを薙ぎ払い、さらにストロバルトボマーBに大打撃、加えて機能停止中のフォースも半壊状態に追い込みました。これが『R-TYPEU』以来の伝家の宝刀、拡散波動砲の恐ろしさです。
威力の低さがネックですが、そこは本作ではスキルで補うこともできます。
ガリレイ 「なら、その波動砲で弱ったストロバルトボマーBにディフェンシブ・フォースが接敵してフォースシュートを……−80%で(コロコロ)成功!」
GM 「(コロコロ)無理! 当たったから落ちる!(汗)」
ガリレイ 「それと、ここはアウル・ライトを上に送ってボマーAに索敵波動砲EXですね。-85%、判定値50%で(コロコロ)成功です」
GM 「じゃあシエスタが、『ヒャッハー初めて波動砲撃つッス! あれ、でも敵落ちてねぇッス!』と(笑)」(←無傷のボマーAは残り総耐久力20で耐えます)
偵察機に無理矢理波動砲を積んだ重偵察型の機体は、移動力が本来より1低く、また波動砲もピンポイントで1か所の敵しか狙えないので、総合的な火力ではほかの波動砲にかなり劣ります。が、この波動砲があるかないかが明暗を分ける可能性もありますので、通常型とどちらを使うかは意見が分かれるところです。
もっとも、どちらにしても戦闘では戦艦以上に支援に徹することになると思いますので、偵察機はGMと相談して、NPCに任せた方がいいでしょう。ただし本来は一番前線に出る機体でもあるので、残機ポイントがないNPCに任せるのにも不安は残りますが……。
それと説明がここまで遅れてしまいましたが、ひそかにディフェンシヴ・フォースがフォースシュートで敵を倒したのに、そのヘクスに侵入していませんが、これは「ノックバックが発生しない状況」(ダメージが1.2倍になる)で敵を倒せば、その後敵を倒した際にフォースが1歩前に出る効果も、そもそもノックバック自体がないということで起こらないからです。
逆に先ほど、スタンダード・フォースCがジキタリウスAを倒した際には、倒した後に本来ならノックバックするはずだったため、敵がさっきまでいたヘクスへと1歩前に出ています。ここは非破壊特性フォースを使うなら結構重要なルールですので(非破壊フォースで敵を足止めしている場合、ヘタにフォースシュートで敵を倒すとその場から移動してしまうことがあるため)、流星派機体を使いたいという人は記憶の片隅に留めてやってください。
ガリレイ 「じゃあ、ストライダーが一気に上に向かって、弱っているボマーAに爆雷撃ちます」
ユージ 「あ、じゃあフォース下に下げて場所空けますね〜」
ガリレイ 「−85%かけて(コロコロ)む、当たらん」
ケイ 「フォローします! ピース・メーカーも上に移動して、捕獲弾! −85%で判定値75%……(コロコロ)危なっ、68で命中!」
GM 「うむ、当たれば死ぬ!(汗) 生物系バイドじゃないので、バイドルゲンはやらんぞ?」(←捕獲弾で生物系バイドを倒すと、バイドルゲンが2D6もらえる)」
これでPL側のターンは終了し、バイド側のターン。
ボマーDがディフェンシヴ・フォースSTのZOCを回避できない……とGMがうっかり判断したため(実は亜空間機体がいようと移動自体は味方機なら阻害しないので、フォースから2ヘクス右のヘクスを経由していけばZOCは回避できました)、残りのバイド機体も途中で渋滞。
しかし起死回生の一発が必要なGM側、できればこちらの機体を下に多めに留めておきたかったので、これはこれで好都合ではありました……。
第6ターン
いよいよ勝負も決まるかと思われる第6ターン。予測マーカーもほぼ間違いなくここだろう、ということで置かれ、アンフィビアンの位置も(予想ではありますが)ほぼ確定しました。そしてイニシアティブも出目はGM側3、PL側7で、PL側が先攻を獲得
ちなみに通常の人間が乗っている亜空間機体なら、ここまでバレバレな状況ならいったん下がって亜空間から帰還し、補給を受けるなり前線に加わるなりするでしょうが、今回のアンフィビアンはひたすら亜空間カウンターを狙い続けるようなルーチンで出しているため、何もしなければそのうち燃料切れで消えていきます(亜空間にいる機体は自軍ターンの頭に自動で燃料を2消費し、もし亜空間で燃料がゼロになると、そのまま次元の彼方に消えてしまいます)。
テイトク 「できればボルドを一気に倒すのにロックオン波動砲が欲しいんだけど、いつチャージ溜まる?」
ケイ 「このターンの最後に溜まりますね」
ガリレイ 「余裕があるなら、このターンは一度帰艦します。ひそかにバイド汚染、溜まったままだし(笑)」
テイトク 「なら、引きつけて何もせずターンエンドしちゃうって手もあるか〜」
ケイ 「それなら、こちらはボマーDを攻撃してから再移動で逃げます(笑)」
GM 「逃げ撃ちだと!? ここまで来て今さら逃げ撃ちだと!?(汗)」
逃げ撃ち。『TAC』シリーズではおなじみ、再移動できる機体で敵を攻撃し、その後移動しても攻撃が届かない範囲まで再移動で逃げる……という行動を繰り返す、アドホック対戦で使うと対戦相手からリアルパンチ波動砲が飛んでくるテクニックです。
ケイ 「追尾ミサイル(ST)で、−85%かけて(コロコロ)22、クリティカル(笑)」
ユージ 「大胆不敵なのに、なんでそんなに出るの!?(笑)」
ケイ 「2倍して、威力400ですね! というか、逃げ撃ちで移動しても意味ないのでやっぱり待機で」
GM 「耐久力100のRCだから、本体しか残らんわ(汗)」
ガリレイ 「ではついでに、目の前でフォースシュート。−80かけます(コロコロ)うん、普通に成功」
GM 「では、落とされ……ノックバックが発生しません」
テイトク 「え? しない? ってことは、ここ(ボマーDの右ヘクス)にアンフィビアンがいるんだね(笑)」
ご名答。アンフィビアンたちは、まさにPLたちが予測マーカーを置いた6ヘクスに待機し続けています。
これもまた、PLたちがこの琥珀色の宇宙に来るのが早かったため、単純明快な配置になっていたのですが……ううむ、さすがに単純すぎたか(汗)
テイトク 「あ、じゃあアウル・ライトで亜空間ソナーを使ってみましょう! えーと、ウォー・・ヘッドが一歩下がって、フォースがいた位置からソナーを使えば……あ、ボマーCに撃たれるか?」
ガリレイ 「いや、その位置ならボマーCが移動しても、事前に索敵されていないのでアウル・ライトは撃たれません」
テイトク 「ならやっちゃいましょう!」
GM 「そこでソナーを使うと……そちらの読み通りですな。亜空間に機影が確認できます」
テイトク 「では、こっちもいきますよ! ニーズヘッグを前に出して、亜空間バスター……は、前の2機しか当たらないか。でもそこまで前に出れば、次のターンでさらに撃てますね! やります! 前に出て−100%かけて判定値35%……(コロコロ)ありゃ、39で失敗?」
GM 「(あ、やっぱりそこに出てきたか)まぁ、残弾無限ですから次のターンも撃てますよ〜。で、こちらのターンですな」
GM 「まずはボマーCが1ヘクス左上へ。これで索敵3なので、ニーズヘッグ級が索敵できてますね(←実は索敵3の上、戦艦は本体以外の部分を索敵さえできていれば索敵済みとなるので、移動前から索敵は完了しています。だから移動後に攻撃もできたのですが……)」
テイトク 「……ん?」
GM 「で、Uロッチがさっきまでボマーがいたヘクスへ。これで射程3の武器でニーズヘッグ級の本体が撃てる! 追尾ミサイルUで−50%(コロコロ)……は、ハズレだねぇあっははははははー(笑)」
ガリレイ 「おや、戦艦は回避低いからチャンスだったのに(笑)」
テイトク 「じゃあ、ボルドが前に出て終わ……」
GM 「(ニヤリ)1歩前に出ると……おや、カラドボルグ砲がニーズヘッグ級本体ヘクスに届くんじゃね?」
一同 「あ。」
ユージ 「あ、やっべ……戦艦を修理できるユニットがいない(汗)」
GM 「威力130!! 判定値は130%だから−70かけてぇぇぇ(コロコロ)ほい成功! 《戦略眼》を回避判定に使っても避けられまい!」
テイトク 「(コロコロ)無理だねぇ(汗) 130点食らうと耐久力が残り30になるから、それは……残機ポイントで無効化だ!」
GM 「ついでに邪魔な機能停止フォースも一つ消せた! ふぅー、色々な意味ですっきりしたぜ!」
敵を下に固めておくか、亜空間の敵をちらつかせるかすれば、ニーズヘッグが前に出てきてくれるんじゃないかなー……と思っていたら、本当に前に出てきてくれました。はっはっは、この後まだ戦闘があると予想すると、ここでの残機ポイント消費は結構ショックだったはず(しかもテイトクの残機ポイントは、これで残り1点になりました)。一矢報いた!(←見苦しい)
しかし、バイド側の善戦もさすがにここまで。
次のターン以降、イニシアティブを取られ続け、しっかりニーズヘッグは後退し(笑)、チャージが溜まったピース・メーカーによってしっかりと《指揮》で威力を+6(1D6で6を振った)したロックオン波動砲を集中連射され(66×3ダメージ)、耐久力195のボルドといえども、一撃で葬り去られてしまいました。
ボルドが崩壊したところで、あとの戦力は亜空間のアンフィビアンのみ。
こうなると戦闘の処理をするまでもないということで、ここでGMが戦闘終了を宣言。
プレイヤー側の……。
いや。
人類側の、圧勝です!