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07 結末
2191.03.06 AM00:54〜(亜空間回廊〜琥珀色の宇宙)
BGM STAGE 7 生命(SEI-MEI)(R-TYPE DELTA)
GM 「では、バイドを駆逐したところで……奥にまだ敵は控えているのですが、それらを光り輝くR戦闘機たちが、君たちの前に道を開けるかのように切り開いていきます」
いまだ、バイド素子の濃度は変わらない亜空間回廊。
その最奥部への道が、ついに切り開かれようとしていました。
諦めることなく戦い、知恵と力をもってバイドを制した、ザブングル突撃輸送兵団の面々と。
そして、人々の「生きる意志」によって。
ユージ 「……じゃあ、ケイちゃん。今までの活躍ありがとう(にっこり)。後悔もなく、突き進んでください!」
ケイ 「……ボク、泣いてもいいのかな?(笑)」
そして、その亜空間回廊の最奥部。
そこに、姿を見せたのは……。
GM 「すると、最奥部にはゆっくりと胎動する、瞳孔のようにも見える琥珀色の巨大なコアがあります」
テイトク 「う!?(汗)」
ユージ 「それは……やっぱり……(汗)」
もし、この存在を別の「英雄」が見たならば、このコアのことを、このような名で称したかも知れない。
「琥珀色の瞳孔」、と。
ユージ 「傭兵団が相手にするものじゃないな……(汗)」
GM 「えーと……(シナリオを念入りにチェックしつつ)……時間の経過などを計算しますと……この瞳に対して、本来なら時間経過とともにエーテリウム波動砲を叩き込むための命中判定の修正値が増えていくはずだったのですが、迅速に行動したあなた方ですので、修正値は最低値の−100%しかかかりません」
ケイ 「−100%……? 余裕じゃないか!」
進路、確保。
ケイ=マツリギが駆る、部隊最速の機体……ピース・メーカーの緊急加速用スラスターが全開放され……。
一気にそのコアへと、接近していきます。
GM 「ちなみに、一発でも当たれば……って、ロックオン波動砲は3回撃てるじゃないか!(汗)」
テイトク 「2回まで外せるのか。しかもブースターは2つあるから、6回のチャンスが(笑)」
それはバイド係数を見るまでもなく、明らかに……A級バイドのそれをも上回る、S級のバイドでした。
そして過去に……特に流星派の世界では、こうした超存在たるバイドに接近し、戦いを挑むということは……。
ユージ 「……言い残すことは、あるかい? 犠牲になる可能性を背負うのは、ケイたんだけで……いいよな?」
GM 「ああ、言っておきますけど、隣接しなくてもいいんですよ? 射程4なんだから(笑)」
ガリレイ 「みんなの、万感の思いを込めて……では、皆で敬礼して……!」
ケイ 「では、いつも通りに……!」
エーテリウムブースター、安全装置解除。
ターゲット、インサイト。
その時。
照準の向こうで、瞳が……こちらを、見つめた。
それでも。
それなのに。
そうだとしても。
そうだからこそ。
GM 「では、判定をしましょうか……先ほど申し上げました通り、命中判定の不利修正は、−100%!!」
ケイ 「……いつも通り……いつも通りにやればッ!!!! 判定値、90%……!(コロコロ)命中!!」
一同 「おっしゃああああああ!!(一同拍手)」
トリガーを引く指は、いつも通りの感触だった。
そして、炸裂したまばゆい波動砲は……。
瞳を、「消した」。
BGM 童話の消えた森(Complete Version)(『Raycrisis』サウンドトラックより)
GM 「……では、ロックオン波動砲を触媒に、琥珀色の瞳孔に炸裂したエーテリウム波動砲……その超出力の光に瞳孔が貫かれると、直後、瞳孔が存在した部分の空間が消失すると同時に、周辺空間の爆縮が始まります」
ガリレイ 「逃げましょう!」
テイトク 「全力をもって逃げます! ピース・メーカーも逃げられますか!?」
GM 「……(シナリオを確認し)……特に判定等もなく、ピース・メーカーも逃げられます。瞳孔周辺に近付いた時からずっと、濃密なバイド素子が機体にまとわりつこうとしていましたが……それらから光り輝くR戦闘機たちと、その「光」が守ってくれました。逃げようとするなら彼らも一緒に飛んでくれます」
レーダーも、ほかの観測機器も、何の役にも立たない空間災害のただ中にありながら。
古ぼけたアロー・ヘッドが。
それに寄りそうように、守るように付き従う、もう一機のアロー・ヘッドが。
そして、全ての「生きる意志」を乗せた、「Rの意志」が。
ピース・メーカーを、守り、導き、そして……。
GM 「……では、皆さんが爆縮地点から離脱し、亜空間回廊を抜け切り、通常空間に戻ったところで……琥珀色の瞳孔、そして周囲の琥珀色の宇宙は、すさまじい爆発と次元振とともに、別次元の彼方へと消し飛んでいきます」
超新星にも似た爆発は、一瞬でした。なぜなら、それさえも次元の彼方へと、共に消えて行ったのだから。
まばゆい光と、そして音すらも連れて、一瞬のうちに。
琥珀色の宇宙は、消滅していきました……。
テイトク 「よしっ!!」
GM 「というワケで、皆さんは通常空間に、無事戻ることができました!」
ケイ 「…………生き、残れた……のか?」
GM 「そりゃあ、あれだけ迅速に済ませましたからね(笑)。光り輝くR戦闘機たちも守ってくれましたから、バイド汚染の影響もありませんでした」
ユージ 「早く行ってよかった……(汗)」
脱出した彼らの背後で、宇宙(そら)はいつも通りの姿を取り戻し……。
そこには、まるで何事もなかったかのように、瞬く星々が輝いていました。
そして、人の意志を体現した、光り輝くR戦闘機たちも、そのままゆっくりと消えていき……・
……ひそかに、そうした「光り輝く機体」に乗り換えていたテイトクと艦内クルー、ならびにユージとシエスタが、宇宙服こそ着ていたものの、いきなり宇宙空間に放り出されたのは、また別の語られないお話。